○ 利尻岳

【登った日】 2013年 8月 8日(木)
【天  候】  晴後曇
【山の名前】 利尻岳(1721m)
【時  間】    5:10〜15:10
【同行者】  おK3
【コース】    利尻北麓野営場〜甘露泉水〜長官山〜避難小屋〜沓形分岐〜利尻岳〜沓形分岐〜避難小屋〜長官山〜甘露泉水〜利尻北麓野営場

利尻岳は山そのものも長距離の走行が必要であり我々にはキツイ山なのであるが、それにもまして離島のためアプローチが大変である。
今回せっかく行くのだから島で2泊して利尻富士を登った翌日は島内観光、または礼文島に渡って島内観光を目論んだ。
このためK2隊のHP情報から予約を入れた民宿「和風ペンションみさき」には2泊の予約を入れておいた。
結果として登山当日はまぁまぁの天気であったが、翌日は雨であった。
このため島内観光も礼文島も諦めて早々に稚内に戻ったのだが、少々これは心残りではある。
フェリーで見た映画、北のカナリヤ達の影響もあり観光スポットになっているで有ろう礼文島巡りは折角の機会だっただけに残念ではある。

利尻島は熊も蛇もいないと言うことなのでこの点は安心である。
このため鈴を鳴らしている登山者は何十人も会ったのに一人だけであった。
コースタイムであるが、休憩も含めて少なくとも11時間は必要とのことで有るからなるべく早く出たいと思っていたのであるが、宿のご主人から「明朝は朝5時に登山口まで送ります」とのこと。
ということは一般的に5時以降のスタートでも大丈夫だということだろうか。
少々心配ではあるが、遅くとも日没までには戻れるであろうし、その晩も同じ宿にお世話になる事でもあるし、明日は他に予定も無い。
結果10時間で戻ってこられた。
下りで結構スピードをあげたのでかなりの時間短縮となったが、後でおK3から「下りでついて行くのが大変だった」とお叱りを受けてしまったのである。


「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。((承認番号 平24情使、 第654号)」

お世話になった和風ペンションみさき。 翌朝送っていただいた北麓野営場。これは管理棟。
遊歩道然とした歩道歩きからスタート。 すぐに甘露泉水に到着。この辺りが3合目だそうです。
本日の行動用にと採水。冷たくておいしい水でした。名水だそうです。 少し登るとポン山への分岐。
樹林帯の登山道が続きます。 4合目野鳥の森。野鳥のさえずりは始終聞こえていたなぁ確かに。
5合目雷鳥の道標。この島に雷鳥が生息しているのか?。 少し登るとガスが少し晴れて綺麗な山裾が見えました。
今日もガスで展望は期待は期待薄。雨でないだけでも良しとしよう。 6.5合目直下の展望場所であるが、ガスでは展望はよろしくない。
6合目は第一見晴台とあった。正面に見える頂は長官山で有ろうか。 7合目には胸突き八丁と。
登山道は岩がゴロゴロとして歩きにくい。 第二見晴らしで一本入れる。シャリバテにならぬよう時々食物を採るように心がけた。長官山は左の小ピーク。
長官山へは少々急登となる。 時の北海道庁長官が視察にここまで登った事から着いた山名らしい。
いよいよ利尻富士の頂上全容が見えて来ました。 長官山は8合目だそうです。
この石碑は何なのか不明です。興味のある方はこちらを。 一旦鞍部に向けて降ります。
鞍部付近には避難小屋。収容人数20人と言うことですが、あまり利用したくは無い雰囲気の小屋でした。あくまでも避難目的でしょうか。 トリカブトの一種だと聞きました。
やはり根には猛毒を含むのだろうか。
小屋からは比較的緩やかな登りが続きます。 9合目は広いスペース。簡易トイレブースも有りました。
9合目の標高は1410mだそうです。 これからが正念場だそうで、結構時間が掛かる云々書かれていました。
又風も強くなっており、ここで断念して戻る方もおられました。
登り始めると心配していた強風はさほどではありませんでした。 辿ってきた尾根を振り返る。
遠くに鴛泊港と鴛泊の町が見えました。 急登が続きます。
登ってきた尾根を見下ろす。 頭上には大きな岩場が見えて来ましたが・・・。
沓形登山コース分岐です。ガイドブックによると沓形コースは初心者は止めた方が良いらしいです。 水流と登山者によりえぐられた登山道。
ここなんぞはやはり水流の浸食が圧倒的に大きいと思いますが。 頂上付近の登山道にも崩落防止の処置がなされています。
これもその一環。これは長持ちしそうですね。 側にはエゾカワラナデシコ。(花の名前を調べるの大変です(笑))
頂上はガスに包まれています。残念。 頂上には大きな祠が有りました。皆さんと同様にランチにしましょう。
最高地点は登山道崩落のため通行禁止とのこと。眺めるだけ。
すぐ隣に見えるはずのローソク岩も見えません。
待ってもガスは晴れそうに無いので早々に引き上げます。
この急斜面は滑ると結構止まれそうに無いので手をついて一歩ずつ。
苦労して登った急登は下りは慎重に滑落しないように・・・。 9合目まで戻って一安心。
下りの尾根を眺める。 綺麗な笹原の眺め。
長官山の先に鴛泊の町がうっすらと見えて来ました。 ズームしてみる。
いつものごとく疲れただの、飽きただのといいながら降ります。
飽きたので万歳しながら上半身も動かしてみる。
この辺りおK3は下りに付いて行くのが大変だとお怒りモードで歩いていたらしい。
乙女橋まで戻ればもう着いたも同然。 朝食を摂った東屋。このすぐ下が甘露泉水ですね。
甘露泉水で手持ちの水を全て入れ替えて明後日以降の飲料水とする。

野営場まで戻って宿にお迎え要請の電話を入れます。

野営場で見たバンガロ−。

なるほどここにK2隊は泊まったのですね。

ここならば出発時刻は自分達で決められますね。

今回宿泊の手続きを調べることもままならぬというか、民宿でおいしい食事にありつきたいとの願望により候補から外してしまいましたが、鴛泊からタクシーですぐの場所ですので、早立ちするのはこのバンガローか幕営の方が自由度が高いと思われます。

ちなみに平日なのに幕営者が数組おりました。

羅臼岳もきつかったが利尻岳もきつかった。
特に9合目まで行き着けば普通はあと少しで頂上である・・となる訳ですが、なにせここはそれからが正念場なのです。
頂上での360度の展望が得られなかったのは残念ですが、登山中の降雨が無かった分幸運だったと考えるべきか。
なぜならば天気予報でもこの日前後は雨天だった。
確かに翌日も朝から雨だったのである。
雨の中の利尻富士の全容を宿の窓から眺めながら朝食を摂る。
やはり富士と名が付くだけあってこの山はやはり眺める方がいいみたいである。
ちなみに宿のご主人は若い頃に良く登られたらしく、数十回は登っているが最近は行っても7合目あたりかなぁと謙遜されていた。
頂上までなんてとてもとてもということらしい。
実際同宿の他の2パーティの内1組は日帰りは難しいと最初から避難小屋泊であったし、もう一組は13時間以上も掛かってようやく日没前に帰り着いたようである。
脚力に自信のある方以外は余裕を持ったスタートが良いのでは無いかと思いました。

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