○ 笠ヶ岳

【登った日】 2017年 9月 2日(土)
【天  候】  晴
【山の名前】 笠ヶ岳(2897.6m) 抜戸岳(2812.9m)
【時  間】    5:40〜16:00
【同行者】  おK3
【コース】    新穂高第3駐車場〜笠新道登山口〜杓子平〜笠新道分岐〜抜戸岩〜笠ヶ岳山荘〜笠ヶ岳〜笠ヶ岳山荘

8月の17,18と天候が安定していない中ではあるが笠ヶ岳に登頂すべく勇んで出かけた。
16日の深夜に栃尾温泉まで来たのだが新穂高温泉への道路が落石のため夜間通行止めとの事。
やむなく道の駅「奥飛騨温泉郷上宝」で車中泊し翌朝新穂高第3駐車場へ。
当初予定では新穂高第3駐車場で車中泊し夜明けとともに歩き出す予定でいたのだが、大幅に予定が狂ってしまった。
とにかく笠新道を登って杓子平直下まで来たが、とても15:00どころか16:00までに笠ヶ岳山荘へたどり着けそうにない。
おまけに明日の天候も雲行きが怪しい。
ここで両人とも意欲が失せてしまい帰りましょうということになった。
実は昨年おK3はハイトスがあまり乗り気でなかったこともあり、ツアーに申し込んでトライしているのである。
しかしこの時も天候不順で鏡平山荘で2泊して帰って来たといういわくがあるのである。
そんなわけで笠新道の様子もわかっているのでちゃんと前日に新穂高第3駐車場に入ることができれば何とかなりそうである。
そこで今回は9/1金曜日の15:00に桐生を出立し20:00前に新穂高第3駐車場に入った。
この無料大駐車場は250台も駐められる大きなもので、トイレも完備しており申し分の無い場所である。
翌朝夜明けとともに準備し満を持してリベンジである。


「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。((承認番号 平24情使、 第654号)」

朝起きると駐車場は9割の入りであった。 登山指導センターに登山届けを提出し左俣林道を進む。
おおざっぱな概念図に見入る。未踏の山が結構あるなぁ。
幸いな事に今回は好天の様相である。 風穴からは涼しい風が吹き上がっていた。
どんどん後続者に追い越されながらマイペースでゆっくりと。 1時間10分で笠新道登山口。ここで本日分の水を確保。
さぁ登山開始です。 ブナ林の原生林の中を九十九折に登って行きます。
登山口が1370m程なので330m登ったことになる。 ただひたすらに登る。幸いガスが出ていて暑さはそれほどでもない。
土砂崩れ箇所あり。通過には問題なし。 ガスが出ているので槍も穂高も見えません。
低木帯の中に入ってもジグザグ登りが続きます。
所々登山道脇にキイチゴが赤い実を付けているのでビタミンCの補給とばかりに口に含んでみた。甘酸っぱいですな。
ちょっとガスが晴れて槍が顔を出しました。
開けた場所に出たなと思ったら・・・。 杓子平でした。数人が休憩中。自分たちも大休憩。
杓子平を過ぎてからはガレ場の急登が続きます。 おK3に引き離されぬよう付いていきます。
この急登もきついです。 稜線に登り詰めると一帯はハイマツ一色。
急登は終わりですね。少し降ると・・・。 笠新道分岐。右に行くと双六方面です。
後は稜線歩きで笠ヶ岳へ。 振り返ると抜戸岳が。今日はパスしましょ。明日余裕があれば。
稜線歩きは大きなアップダウンも有りません。 抜戸岩。左右に岩を断ち割ったような間を通過します。
笠ヶ岳の頂上が顔を出しました。笠ヶ岳山荘も見えましたよ。 テン場に到着。結構山荘とは離れていますね。10張りほど。
テン場から10分ほどガレ場を登ると・・・。 笠ヶ岳山荘着です。
山荘の受付をしてからザックをデポして頂上にむかいましょ。 15分ほどで山頂着。祠がありました。
銅製の仏像が安置されているそうです。
三角点のある山頂。 雲が高くて穂高も槍も見えません。
見下ろす限りの雲海。山頂で今日槍ヶ岳からここまで来たと云うカップルの話を聞く。凄いなぁの一言ですね。山荘に戻りましょ。 夕食も済んで山荘玄関でまったりとしているとどんどん雲が下がって行くではないですか。槍、穂高連峰が一望。
奥穂高さん、待ってろよ。 南岳から槍までを歩いた時のことを思い出す。

夕日に映し出された槍・穂岳連峰はこの場所ならではの構図で感動しきり。
絶景ですね。
このところアルプスは天候に恵まれないことが多かったが、今回ようやく大満足の景観を望めた。

土曜日なので山荘は混んでいるだろうなと覚悟していた。
案内された場所は布団4枚に6人。
一人半畳よりはマシか・・・等と思っていると夕食時にスタッフからうれしい連絡が。
今日は宿泊者が少ないので一人1畳とのこと。
皆さん食事をしながら歓声と拍手です。

自分たちのブロックのお隣のご夫婦は強者でした。
やけにザックが大きいので聞いてみたら、やはり昨日は幕営だそうです。
今回テン場と山荘が離れているのが面倒くさいので小屋泊まりに変更したとのこと。
このご夫婦とは翌日も笠新道の登山口までほぼ同じペースでした。
幕営の装備を背負った人たちと同じペースと云うことですね。

 

【登った日】 2017年 9月 3日(日)
【天  候】  晴
【山の名前】 笠ヶ岳(2897.6m) 抜戸岳(2812.9m)
【時  間】    6:30〜14:00
【同行者】  おK3
【コース】    笠ヶ岳山荘〜抜戸岩〜笠新道分岐〜杓子平〜笠新道登山口〜新穂高第3駐車場

朝食前に山荘玄関口で日の出を見る。中岳あたりから日が昇る。 今日は降るだけなのでゆっくりと朝食を摂ってさぁ下山です。
乗鞍とその後ろは御嶽山でしょうか。でも噴煙が見えないなぁ。 振り返って笠ヶ岳。
抜戸岩。 何度も振り返り笠ヶ岳を眺める。
山はやはり朝方が快晴の事が多いようだ。 抜戸岳から大ノマ岳、弓折岳と続く稜線を眺める。
往路でパスした抜戸岳に寄って見た。 三角点峰ですね。
抜戸岳から北方向。未踏の山々が・・・。 分岐に戻って斜面を降ります。笠ヶ岳を再度振り返る。
下りは早い。どんどん降ります。 アルプスの景観だなぁ。
杓子平で一休み。 休んでいる間に雲がわいて来ました。笠ヶ岳を背景に。
後は登りでフーフー云いながら登った登山道を軽快に降ります。 どんどん降る。しかし長いので飽きてくる。
笠新道登山口には12:30なので丁度6時間で下山でした。

後はちんたら左俣林道を歩いて登山管理センターへ。

管理センターで下山届を出してこれからどうしようかと作戦会議。

まずは駐車場に戻って汗を流しに日帰り温泉ですね。

前回敗退時は「中崎山荘 奥飛騨の湯」に入ったので今回は駐車場からちょっと降ったところの「ひがくの湯」にしました。

こちらは入浴料700円でした。
ついでにおなかが空いたので軽く食事をして帰路につきました。

2度目の挑戦(おK3は3度目)でようやく笠ヶ岳登頂となりました。

おK3の昨年の笠ヶ岳断念時に結成?された笠ヶ岳女子会の皆さんはすでにリベンジを終えられたらしい。

これでようやくおK3もリベンジ成るで仲間入りですね。

今回は天候に恵まれて久しぶりに気持ちの良い山行が出来ました。

笠ヶ岳山荘も綺麗でゆったりとしており、自分的には印象の良い山荘でした。

6年前に南岳から中岳への稜線から眺めた笠ヶ岳をようやく登ることが出来て大満足です。

 


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