○ 奥穂高岳
【登った日】 2019年 7月 25日(木)〜27日(土)
【同行者】 おK3
二泊三日で日本第三の標高の奥穂高岳に登ってきました。
おK3にとっては日本百名山の完登となる記念すべき登頂となりました。
さて、この山はどのようなルートで登ろうかといろいろと思案した。
おK3のたまわく、3,000m級は残り北穂と涸沢と前穂と農鳥だという。
じゃぁ初日に涸沢山荘に泊まり、翌日北穂、涸沢岳、穂高岳山荘泊とし、最終日に吊り尾根を通り前穂に登って上高地へ下山というつもりになった。
しかしよくよく考えてみるとそのようなスケジャールをこなせる体力がそもそも有りや無しや。
特に北穂高と涸沢岳の間は一般登山道の中でも危険なルートである。
加えて吊り尾根よりももっと緊張すると云われる重太郎新道の下りは疲れ切った三日目のルートとしては危険が多すぎる。
おK3はほぼ毎週の様に山行を継続しているので体力面での心配はほぼ無い。
しかしながら自分はというと膝痛からくる約1年半以上のブランクがある。
この年になってケガをしてもしょうが無いなどと急に弱気になり、最も無難な涸沢経由の往復ルートを採用する事となった。
ならばゆったりとした計画でと云うことで初日は横尾山荘泊まりとしましょう。
これならば初日は普通の時間帯に自宅を出発すれば事足りる。
【登った日】 2019年 7月 25日(木)
【天 候】 曇
【時 間】 12:00〜15:15
【同行者】 おK3
【コース】 上高地〜明神〜徳沢〜横尾
桐生を7:00に出発し沢渡には10時過ぎに到着。
第二駐車場に駐めて準備し周りを見渡すが、車も人もまばらである。
タクシーの相乗りのカップルを探すことは諦めてとぼとぼとバスターミナルまで歩く。
幸い10分ほどの待ち時間で上高地行きのバスに乗車できた。
バスターミナルへ。ありゃバスがいないなぁ。 | 河童橋。奥穂高の頂上は雲を被ってますね。 |
チンタラ3時間歩いて横尾着。
今晩お世話になる横尾山荘です。 明日は早出なので朝食をお弁当に交換してもらう。 横尾山荘はフェリーのB寝台の様な造りの寝床であった。 山小屋としては最高に贅沢な環境であった。 アナウンスと同時に浴場に出向き徒歩3時間分の汗を流す。 |
【登った日】 2019年 7月 26日(金)
【天 候】 晴れ後曇
【山の名前】 奥穂高岳(3,190m)
【時 間】 5:10〜15:30
【同行者】 おK3
【コース】 横尾〜本谷橋〜涸沢ヒュッテ〜ザイテングラート〜穂高岳山荘〜奥穂高岳〜穂高岳山荘
朝は少々ガスが出ていて曇り空であったがそのうち晴れるであろうと期待して出発である。
明日の天気はどうなるか判らないので今日は穂高岳山荘まで行ったら一気に奥穂高山頂を目指すのである。
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。((承認番号 平24情使、
第654号)」
曇り空であるが雨が降らないだけマシと考えよう。5時出発。 | 屏風岩を眺めながら。 |
丁度一時間掛けて本谷橋に到着。たくさんの人が休んでますね。 | 我が隊も1息付けて・・さぁこれから登りですよ。 |
雪渓はアイゼンの必要はなさそう。一応用意はしてきたが。 | 両小屋への分岐です。涸沢ヒュッテ方向にしましょう。 |
引き続き雪渓を歩きます。 | 涸沢ヒュッテに到着しました。 |
相変わらず雲が切れません。奥穂高岳。待ってろよ。 | 涸沢小屋の真上には北穂高岳。南陵のルートが目で追えます。 |
テン場に少し降ります。数は少ないですがカラフルなテントが。 ここのテン場は岩場なので整地しても痛いんだよなぁ。 |
涸沢山荘には寄らず涸沢パノラマコースに入りましょ。 パノラマと云うだけあって涸沢カールと吊り尾根が....雄大です。 |
雲が少し晴れました。左側の真ん中が奥穂高岳かしらん。 | 尖った涸沢槍が目を引きますね。穂高岳山荘が見えました。 |
雪渓歩きと岩場歩きを交互に。 | 中々近くになりませんね。アルプスでは里山の法則は成り立たず。 |
こちらのルートを歩く人は少ないようです。 | 見晴岩。涸沢ヒュッテとテン場が小さく見えます。 |
その背景には屏風ノ頭が。 | 雪渓を歩くのも飽きたなぁ。雪渓の上に矢印が。ありがたいですね。 |
ようやく涸沢小屋からのルートに合流します。 | 本日の核心部ザイテングラートが目の前ですよ。 |
取り付き開始。 | そろそろ疲れが出始める頃ですので気を引き締めて。 |
それほど難しい岩場では無い。 | しかしちょっとした不注意で事故が発生しているようですので慎重に。 |
小屋が見えてきました。あと少し。 | くたくたに疲れ果てて穂高岳山荘に到着。あらまもう12:30ですよ。 |
一休みしたら頂上に向かいます。疲れているけれど。 明日の天気がどうなるか判りませんからね。 |
登り初めて直ぐにハシゴと鎖。 |
その後は淡々と登るだけ。 | 雷鳥さんがお出迎え。2羽見かけましたがつがいでした。 |
ピッケルのモニュメント。 | 奥穂高岳山頂です。おK3百名山達成おめでとう。 |
撮影をお願いしてハイトスも頂上へ。 | 自分は達成したわけではありませんが、この山には一緒に登ったと云うことで記念撮影。、 |
戻りで正面に涸沢岳が。
その後ろには・・・・・槍を見たかったなぁ。 何しろガスが捲いていて前穂もジャンダルムも槍も何も見えやしない。 唯一お隣の往復30分の涸沢岳だけが何とか見えました。 7月のアルプスはカラッと晴れる日の方が少ないのでしょうが無い。 |
穂高岳山荘は予約しておいた為か6人部屋に6人。
一人一畳ですので平日を選択した甲斐がありました。
夕食も3回転でしたから。
これから8月になって繁忙期に入ると一人半畳当たり前、夕食は6回転らしいです。
明日は帰るだけですのでゆっくりと朝食を摂ってから帰ることにしましょう。
ところで奥穂周辺の登山者のヘルメット着用率が高かったのが印象的であった。
今回我が隊はかさばって邪魔だからと不携帯であった(おK3は持って行きたがっていたが)が、落石のことを考えるとやはり着用した方が良かったと思う。
ざっと見て8割の着用率であったと思う。
そもそも普段の低山徘徊と同じ格好のハイトスはかなり浮いた存在だったと思われる。(おK3談)
別になめているわけでは無いのだが、今後は気を付けなくてはならぬなと。
登った日】 2019年 7月 27日(土)
【天 候】 晴れ後曇
【山の名前】 奥穂高岳(3,190m)
【時 間】 9:40〜15:30
【同行者】 おK3
【コース】 穂高岳山荘〜ザイテングラート〜涸沢小屋〜本谷橋〜横尾〜徳沢〜明神〜上高地
今日は晴天。今日登れば良かったと思うけれど疲れ切っていて無事に上高地までたどり着くことを考えるだけで精一杯。 | 下りは早いねぇ。もうこんなに降りちゃいましたよ。 頭の片隅に涸沢岳へとの思いもあったけれどあっさり断念。 |
ザイテングラートの下りはゆっくりと。 | 下山者の隊列の一部となって復路は涸沢小屋へ。 |
百名山完登おめでとう。乾杯です。 | デッキから奥穂高岳を臨む。結構きつい山だったなぁ。 |
下りは皆さんとほぼ同じペースで降ることが出来ました。 | 横尾に戻ってきました。ここでランチタイムにしましょ。 |
まだ11時過ぎですから上高地には15時前に戻れそうです。
穂高岳山荘を出発時には上高地発の最終バス時刻17:05に間に合えるか等と心配しておりましたが、下りは何とかCT通りに歩けたようです。 ただ横尾でまったりとしていると残りの3時間の歩きが苦痛に感じるもので歩きたくなくなりましたが。 そんなことも云っておれず重い腰をあげる。 おまけに途中で雨が降り出してくるではありませんか。 ザックカバーはしましたがレインスーツを着る程の雨では無いので手を抜いてそのまま濡れていこう。 |
へとへとになって上高地に到着してバス時間を確認後直ぐにレストランに。
沢渡までのバスの中では二人とも少し寝入ってしまったようです。
窓外の本格的にふりだした雨を見ながら一日ずれていたらと考えると曇りでも贅沢を言ってられないなぁ等と思うのでありました。
2日分の汗を流すべく沢渡温泉 梓湖畔の湯に立ち寄る。
さぁ後は高速の運転を気を付けて帰らなくては。
奥穂高岳は結構しんどかった。
本当ならば今回の山行に備えてもっと体を登山モードにもって行くように6時間超の訓練登山を何回かしておくべきであった。
それを怠った為に2日目は本当にしんどい思いをした。
幸い膝痛は完治したと見えて3日間とも何の異常も無かったのは助かったが、心肺、足の筋肉共に登山者のそれでは無くなっていたと思われる。
土曜日の夜に帰桐したわけであるが、二人とも疲れ切って後始末は明日と云うことでベットに直行となった。
翌日曜日は体中が痛く一日中グタッとしてしまい、何もやる気が起きなかった。
よほど疲れていたようである。
何はともあれ今年の最大目標であった奥穂高岳登頂を成し遂げ、おK3の百名山完登に同行できて満足した3日間であった。