○ 残馬山
【登った日】 平成22年 4月 18日 (日)
【天 候】 晴れ
【山の名前】 残馬山(残間山) 1107.4m
【時 間】 9:40〜13:00
【同行者】 おK3
【コース】
三境山残馬山登山口〜鞍部〜高竹山〜残馬山〜高竹山〜鞍部〜三境山残馬山登山口
一番オーソドックスな登山ルートで残馬山、三境山を巡る予定で出発した。
残馬山は今年の2月7日に登山口付近まで行ったのだが、それ以上は積雪のため車を進めることが出来ず敗退となった山である。
その時は代わりに鳴神山となったのであった。
前回は雪の尾根歩きを目的として行ったのだが、今回は雪の無い尾根歩きを想定しており、遅れ気味であるアカヤシオの蕾の偵察も兼ねていた。
しかし、先日の季節はずれの積雪のため、登山口からずっと雪の上を歩くことになってしまった。
諸事情により三境山はあきらめることになる。
誰にも会うことは無かった。
梅田の町を北上していると進行方向左方に柄杓山が見えた。
今まさに桜の花のピンクの冠をかむった様相である。 先週仙人ヶ岳でお会いしたご夫婦は1週間早かったようである。
梅田の最奥の三境林道起点の駐車場には5台の駐車が。 皆さん根本山登山と思われる。 横目に見ながら三境林道を走り三境トンネルに入る。 |
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トンネルの出口を出てすぐ右側に2台ほどの駐車余地。 あれぇ、結構雪が残っているなぁ。 |
歩き始めてすぐに水場。 雪解けの季節でもあるので勢い良く噴出しています。 |
昨日の踏み跡は一人分。沢の登山口の写真を撮る。 | 倒木もあるが、難儀するほどの荒れ方では無い。 |
道標はかじられて風前の灯火。 | 杉林をジグザグで登り鞍部を目指します。鞍部まで20分。 |
鞍部に出れば雪は消えているかと思ったら、全くそのまま残っている。 | おまけに熊さんのはっきりとした足跡が。峰を横断しています。 |
おK3、急に元気がなくなる。熊の糞には慣れてきたが、さすがに真新しい(たぶん今日の朝の物)足跡はこたえたようである。 | このルート唯一の岩場。 平時であればただの岩尾根ですが、雪があるので慎重に渡ります。 |
この辺り一体北西斜面はアカヤシオの群落ですが、まだまだ堅い蕾の状態でした。これだと咲くのは10日以上後でしょうか。 | おK3、ヤシオの蕾を愛でる余裕もなく雪の残る岩尾根を慎重に歩きます。 |
やがて正面に高竹山が見えてきました。 | 今日は念のため軽アイゼン持参であったが、結局ずっと履いたままであった。 |
高竹山山頂です。
山名板は有りません。 ひょっとしてさびて判読不明のブリキの板が市境の標石に挟まれていましたが、これがひょっとしたら古い山名板かもしれません。 尾根歩きは灌木が邪魔をしてあまり景色は良くないのですが、樹間からは袈裟丸山、皇海山、日光白根、男体山がよく見えます。 この先にもどこかこの方向が開けた場所があるとよいのだが。 |
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高竹山からは下って、登ってまた下り、そして登ったところが残馬山。
前回平成20年7月12日に登った時には朽ちた山名板しか無かったので今回はその時から準備して有った山名板を設置した。 たぶん雪の下には朽ちた山名板が転がっているのかもしれない。 他にSHC井の頭というグループ名の記載のある山名板が木の股に夾んであった。 我々と同様に山名板が無いのは寂しいので取り付けてくれた物かもしれない。 しかしこの山名板、紐が切れてしまっていた。 熊さんの攻撃にやられたのかもしれないなぁ。 |
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紐が切れていた山名板。切れた紐は麻縄の様な紐だった。 | 頂上から座間峠方面へ少し進むと樹木の伐採された少し視界が開けた場所があった。日光白根。 |
袈裟丸連峰と右、皇海山。 | 男体山。 |
山頂にあるねじれた杉。どうしてこうなったのだろう。 | 軽食を摂ったあと帰路に就きます。 |
本当は三境山も返す刀で登る予定でしたが、思ったより雪が多いのと熊の足跡の無言の圧力により残馬山だけで引き返すことにします。 | 高竹山への登りは急登で苦戦しました。下りはもっと慎重に。 |
登山口へ向かう沢の様子。 | 登山口に戻りました。 よく見ると「三境山登山口」とある道標がありました。 |
戻りの三境林道起点の駐車場であるが、なんと13台に増えていた。
今日は大勢が根本山に繰り出していることで有ろう。
沢コースは雪が残っているので難易度がアップしているだろうなぁ。
おK3は熊の真新しい足跡を見てから急に元気がなくなってしまった。
おまけに中途半端な雪質の急な登りはやっかいである。
全く楽しそうではなくなってしまったので三境山は今回行かないことにした。
おK3尾根上で2つ目のより大きな熊の足跡を発見し、またしても大騒ぎ。
でもね、それはハイトスが先ほど滑って手を付いたときの物ですよ。
僕の手のひらに肉球は無いですよ。
ところで昨日の踏み跡ですが、鞍部からは左右双方向に続いていたので我々と同じく両山を登ったのかと考えたが、数十メートルほど残馬山
へ向かった所で消えていたので引き返した様だ。
途中からは踏み跡の無い雪の尾根を歩いたのだが、動物の足跡は結構見受けられた。
鹿やカモシカと思われる大型の物から小さな物までいくつか。
しかし、熊さんの足跡は勘弁願いたいものである。
おかげで三境山へ登り損ねてしまったではないか。
熊鈴はおK3が2種類取り付けて万全を期していた。
この山域は熊が出るので熊鈴を鳴らしていても誰も文句は言わないだろうし、言わせない。
しかしこの様な誰にも会わない様な山だから余計に不安になったのかもしれない。